パッと見でもスパイス感溢れまくりなのは写真で一目瞭然だが、もはやアートと呼ぶべき領域のカレー。
インドやスリランカなどスパイス料理の本場に帰属するカレーを提供する店も多くある中、
日本人としてのセンスをもって、オリジナルのスパイスカレーを生み出している注目店からご紹介。

Columbia8 北浜本店

仕掛けの先にある味わいにため息。設計図のある名物キーマ。

「まずはシシトウをかじりながら食べてください」という店主・オギミ~ルさんの言葉に従いシシトウをひとかじり、そして、さらりとしたキーマカレーをほおばる。すると、シシトウの苦味で緊張感を得た口内に、バジルと煎りカシューナッツの香り、鶏や野菜によるスープの旨み、さらに多彩なスパイスの風味と刺激が重層的に広がり、旨味絵図を描く。「味覚をリセットして最後まで味わってほしいから」と、お昼はそのリセット役を担うグレープフルーツジュースが付く(カレーとの組み合わせは最高!)。緻密な設計図を描き生み出した、世紀の名作だ。キーマカレー850円(税込)。

Data

TEL. 06-6203-7788
大阪市中央区道修町1-3-3 エビス道修町ビル2F
11:00~15:00 18:00~22:00(土曜12:00~17:00)
※夜の営業は水・金曜のみ
日・祝休

http://columbia8.info

アアベルカレー

アアベルカレー

一皿で五味五色楽しめる、新しいワンプレートターリー。

玉造での間借り営業、その後インドの旅を含め3カ月間の充電を経て、九条でカレー店をスタートさせた安倍宗春さん。ダル(豆カレー)、カチュンバル(サラダ)、アチャール(漬物)などをカレーと共にワンプレートにした独自のターリーを提供するスタイルはそのままに、「インドでもたくさん食べてきた」という魚介系カレーがメニューに入るなどパワーアップ。小麦粉やラードは使用せず、旬の食材と25種以上も並ぶスパイスを操るように合わせていく姿は匠の域。カレーは週替わり850円~(取材日はココナッツチキンカレーと豚バラと山伏茸のビンダルー)。ビジュアルも最高のスパイスたまご100円(以上全て税込)と共にぜひ。

Data

TEL.なし
大阪市西区九条1-25-9
フジイエステートビル3F
12:00~15:00(LO14:30)
月・土曜&日・祝休

https://twitter.com/aabellcurry

https://www.facebook.com/aabellcurry

カリー&カフェ ワルン

カリー&カフェ ワルン

日本の旨みで底上げした、インド的スパイスカレーの新発想。

注文後に一食分ずつスパイスを調合&投入して作られるカレーは、クミンやカルダモンなどそれぞれの風味が鮮烈に生きた味わいが抜群だ。それでいて「日本人だから旨みは当然この食材で出したい」と、昆布やイリコで取った和ダシを忍ばせる。食べ終わると、どこかホっとする味わいがニクい。定番のチキンカレーとキーマのあいがけ1,050円。キーマの内容は日替わりで、ポークやマトンなども登場する。これまた日替わりで登場する牡蠣のグリーンカレー1,000円(以上全て税込)も人気。不定期で開催するカレーイベント『咖喱見聞録』にもご注目を。

Data

TEL. 06-6616-9712
大阪市西区北堀江3-4-17 LIFE LABO BLD.1F
11:30~17:00/18:30~21:00
月曜休

http://lifelabobld.com/

https://www.facebook.com/LifeLaboBld

マガリーダッタ

マガリーダッタ

故郷の利と経験を総動員した、極私流スパイスカレー。

ラーメン店で約7年経験を積みながらスパイスカレーの美味しさに目覚め、食べ歩きと試作に没頭すること3年。カレー店を営む先輩達の「店やったら?」の後押しもあり、間借り営業をはじめた中村千春さんがついに独立オープン!ご実家のある釧路から直送される魚介を自由な発想で、レベルの高いスパイスカレーに仕上げたレパートリーは多彩かつインパクトも大。メニューは常時1~2種で、スリランカキーマ(800円)、土日限定のエスプーマがけのカレー(900円〜)など。今後のレパートリーにも期待。

Data

TEL. なし
大阪市東住吉区南田辺2-1-3
グリーンコーポ山坂1F
水・木曜11:30~/土・日曜12:00~
月・火・金曜&不定休

https://twitter.com/ruibare

https://www.facebook.com/magarledatta/?fref=ts

創作カレーツキノワ

創作カレーツキノワ

進化が止まらない、インドスパイスカレーの新発想。

和ダシを忍ばせたスパイスカレーを作る名手・菅尚弘さんが、堺筋本町にて独立。昆布・カツオ・いりこなどの和ダシを使うことはそのままに、アジョアンやカロンジなど新たなスパイスを導入し、さらに副菜を多めに載せることを意識するなど自らのカレーを再構築した。メニューは定番のチキンカレーとキーマカレー800円(共に税込)に加え、日替わりの計3種(写真はチキンカレーにミニキーマ200円を追加トッピング)。「スパイスが本当におもしろくて、それぞれの特性に合わせて扱い方を変える工夫を日々しています」と聞けば、今後も進化が止まらない菅さんのカレーには可能性しかない!

Data

TEL. 06-6265-8336
大阪市中央区南久宝寺町1-1-3 KT船場ビル2F
11:30~17:00(LO16:30)
不定休

https://twitter.com/tsukinowa_curry

あいがけスタイル

定番のカレーや季節のカレー、そしてその日ごとのスペシャルカレー。
メニューの中から2種、3種をチョイスしてご飯にかける「あいがけ」が関西のカレー屋では定番になったスタイルだ。
それぞれのカレーを楽しむもよし、2種を混ぜ合わせて楽しむもよし。
一度注文すれば、大きな満足感を得られることは間違いない。

KALUTARA

関西で“日本人が作る本格スリランカカレー”を広めたパイオニア。

1990年代後半に誰よりも早く、日本人による本格的なスリランカカレーを大阪で提供したのが店主・横田さんだ。あいがけというスタイルを採用したのは、「スリランカでは定番のパリップ(豆のココナッツ煮込み)を食べて欲しかったから」。単体ではなかなか食べてもらえないパリップを主役クラスに押し上げた。コリアンダーやクミンが香るカレーと、優しい味わいのパリップを混ぜながらどうぞ。日替り750円(キトゥル、ヨーグルト付き)、チキン・ビーフ共に800円(以上全て税込)。ファンの間で「ヨルータラ」と呼ばれる予約制ディナーもこちらのお店の魅力のひとつ。

Data

TEL. 06-6447-6636
大阪市西区江戸堀1-15-9 フラッグス肥後橋1F
11:30~14:30 18:00~20:30
(ディナー営業は火~金曜のみ、営業日の前々日の15:00までに要予約)
土曜&日・祝休

http://kalutara.jimdo.com

Synergy

体に優しい医食同源カレー。優しさはカレーの“愛がけ”でも。

「しょうがは生ですりおろしたものをたっぷり使います。とにかく体にいいものをお出ししたいという気持ちが強くて」と店主の原さん。定番のチキンカレー800円はしょうがやニンニク、3種のフルーツにカルダモンを効かせた華やかな一品。油は必要最低限のオリーブオイルを使用、そして小麦粉を不使用にすることで軽やかな味わいに。市場で出合った食材を見て決めるという週替わり800円(取材日はムール貝のグリーンカレー)を、ぜひ「あいがけ」ならぬ、「愛がけ」+100円(以上全て税込)で。食べる人の体を気遣う、原さんの愛のカタチを隅々に感じられるカレーなのだ。

Data

TEL. 非公開
大阪市北区堂島1-5-35 堂島レジャービル2F
11:30~14:00(売り切れ次第終了)
土曜&日・祝休

http://www.facebook.com/synergycurry

https://twitter.com/ayara32

http://instagram.com/ayarasynergy

店同士のつながりや、SNSでの情報交換、カレーを基軸にしたカルチャーなど、カレーのまわりでは新たなコミュニティが続々と誕生するかたわらで、そのコミュニティ発信のイベントも多発している。
共通するのはカレーを食べることをひたすら楽しもうという姿勢であること。まずは気軽にご参加を。
  • 『口癖はカレー』

    FacebookグループとしてWEB上で盛り上がりを見せてる『口癖はカレー』が、開催したカレーイベント。普段イベント出店をしないカレー店が出店したりと話題性も希少価値もありまくりの、関西最大級のカレーイベントだ。

  • 『カレー大サーカス』

    主催は北浜の谷口カレー・谷口さん。がっちりカレーが楽しめるのに加え、ライブのラインアップも毎度の注目。中津の(これまたカレーが美味い)ムーランキッチンにて開催。

  • 『カレー事情聴取』

    大阪・野田にあるイベントスペース、油野美術館を舞台に開催。アアベルカレーの安倍さんは店を始める前からこちらの出店の常連。

  • 『咖喱見聞録』

    ひとつの国にテーマを絞って、カレーを主役にそれにまつわる音楽やカルチャーまでも発信する好企画。舞台となるWarungはもちろん、ゲストカレーのラインアップも楽しみのひとつ。

  • 『carre de curry』

    南堀江にある美容室carre hairのイベントスペースで開催されてきた『carre de curry』。Warungなどが出店するほか、スパイストークやバンド・タメリ倶楽部のライブも…と内容盛りだくさん。

使える用語

SNS時代の今、自分の食べたカレーをアップする際使える用語を『口癖はカレー』からご紹介。
使えばカレーライフがより楽しくなる!? あなたなりの用語を生み出す楽しみもぜひ見つけてください。
  • 【ベンツ盛り】

    3種の異なるカレーを楽しむ時の、ご飯の盛り+カレーのかけ方の総称。あのエンブレムのようにご飯を盛ることで、カレーが混じり合わずそれぞれの味を楽しめるグッドアイデアな技。

  • 【ポール】

    短いランチタイム時、人気店では長蛇の列も当たり前。仕事や用事を調整し、開店前から行列の最前列(ポールポジション)をキープできた時に使用する。
    例)ポールをゲット。

  • 【Meets撮り】

    大阪の情報誌『Meets Regional』のカレー特集の際、表紙を飾った谷口カレー。その表紙と同じく真上からカレーを撮影する方法。下にスプーンをセットして撮るとより臨場感がアップ!?

  • 【ヨルータラ、ヨルピンチャ】

    基本ランチタイム営業のみの大阪のカルータラと神戸のカラピンチャ。2店のスリランカ料理店で、要予約でお目にかかれる両店の夜の料理を食べに行くことを指す。

  • 【ヤニる】

    スパイスと肉類などを合わせて炊くインドの炊き込みご飯、ビリヤニを食べること。とても手間暇かかる料理とあって、曜日限定で提供する店もあり、会ったが吉日の料理。

間借り店

夜のみ営業をする飲食店などが、昼間空いていることを利用して店舗とキッチンを“間借り”して始まったカレー店。
間借り営業のパイオニア・谷口カレーを筆頭に、特に大阪で個性的な店が増えている。
あくまでも間借りゆえに、本来のお店の営業が優先。来店の際はぜひとも営業日・営業時間等ご確認を。

谷口カレー

大阪を転々と渡り歩き4年半。名物カレーの進化は続く。

店主・谷口智康さんが中崎町での週1回間借り営業、谷六&北浜での週3回間借り営業を経て、いよいよ実店舗!? との期待を痛快に裏切り、北浜の古書店&カフェである[FOLK old book store&restaurant]での週5回の間借り営業を開始。日々進化するメニューだが、主に鶏ダシをベースに野菜ピューレで旨みを底上げし、15~20種のスパイスをスパークさせるかのように仕上げたカレーが印象的だ。圧倒的なダシの旨みと鮮烈なスパイス感は中毒必至。“間借りなり”にも、毎日食べられる新たな贅沢に悶える。スパイス牛スジカレー800円(税込)。

Data

TEL. 06-7172-5980
(FOLK old book store&restaurant)
大阪市中央区平野町1-2-1
(FOLK old book store&restaurant内)
谷口カレー
11:30~(売り切れ次第終了)
土曜&日・祝休
FOLK old book store
13:00~19:00(不定休)

http://www.folkbookstore.com/

https://twitter.com/taniguchi_curry

ニッポンカリー オルタナ。

ニッポンカリー オルタナ。

和ダシの旨み爆発、新たなるニッポンのスパイスカレー。

『口癖はカレー』を主宰する三嶋達也さんが満を持して提供しているスパイスカレーは、和ダシの旨みとスパイスが融合した、日本とインドのいいとこどりな一皿。ベースの和ダシには削り節と真昆布と煮干しの合わせダシを使用、丁寧にしっかり濃いめにとることで食材や個性的なスパイスと合わさった時にガツンとした旨みとインパクトを感じられるカレーを実現。メニューは日替わりで、和ダシベースのカレーとインドスタイルのカレーを選べるほか、合いがけでも楽しめる。オルタナカリー(850円)、週替カリー(900円~)、合いがけ(1000円~)。(写真はアップがレモンポークコルマ、右上が定番オルタナカリーとオレンジビーフカレーの合いがけ)。トッピングも、各種味付けうずら(100円)、とんかつ(350円)と充実。添えられたレモンを絞って食べると、また新たな発見ができるニッポンのスパイスカレーだ。

Data

TEL. 06-6355-1117
大阪市北区天満2-4-8 NACビル1F
水曜のみ営業
11:30~15:30/18:00~21:30

https://www.facebook.com/alterna.curry/?fref=ts

混ぜカレー

この2~3年、カレー好きたちの心をガッチリ掴んで離さないのは、カレーと副菜を全て混ぜ込んで一体化させて食べる一皿。
インド、スリランカ、ネパールなど、スパイス料理の本場で食べる味を可能な限り日本で再現したカレーは味わいも、見た目も、“混ぜ込む”その一手間も全てが新しく、どんどん勢力を拡大中なのだ。

ロッダグループ

スリランカの庶民派カレープレートを、日本に伝授した先駆店。

接客担当の兄アジスさん(写真左)と料理人の弟アヌラさん(写真中央)のスリランカ家庭料理店。「しっかり混ぜたほうがおいしいね」という名物のギャミラサは肉などの主役カレー、ココナッツミルク入りの野菜や豆のカレー、酸味を効かせたマッルンなど全てを混ぜることで辛・甘・酸味が一体化した旨さが抜群。「日本だからってアレンジしない」現地仕様ながら、人懐っこい味わいもやみつきに。チキン・ポーク・フィッシュのギャミラサセット1,200円、バスマティライス+300円(平日、以上全て税込)。大阪・阿波座に2号店のヌワラカデもオープンした。

Data

TEL. 06-6582-7556
大阪市西区千代崎1-23-9
11:00~22:00(月曜のみ~15:00)
木曜休

http://www.roddagroup.com/

ゼロワンカレー

ノットベジ。日本で再構築した、南インドの世界観。

経験値を上げるために赴いた南インド。帰国後、さらなる進化を遂げてカレー好きの度肝を抜いたまるちゃんが、間借り営業を経て裏谷四に漂着。南インドのミールスはベジオンリーがお約束だが、あえて肉or魚介のカレーに5種のおかずを付けた独自のスタイルで勝負する。素材に寄り添う南インドらしい爽やかなスパイス感と、動物性由来の濃厚な旨みが共存するプレートは、混じり合うことで奥行きが増す3D設計。日替わりの肉と魚介カレーの定食各1,000円、写真のあいがけは1,200円。バスマティライス、玄米、スパイスライス+100円から米を選ぶ。写真のトッピング、シシャモのスパイスフライ+200円(以上、全て税込)もぜひ。

Data

TEL. 080-5277-1788
大阪市中央区内本町2-3-8 ダイアパレスビルB1
12:00~20:30(売り切れ次第終了)
火曜休

https://twitter.com/zero_one_curry

https://www.facebook.com/zero.one.curry

ダルバード食堂

関西カレーの新潮流。奥深き、ダルバートの世界。

カレーイベントで頭角を現した同店の実店舗が今年5月、ついに開店。神戸のネパール料理店で学ぶうちに、“ダルバート”の魅力に取り憑かれた店主の杉野遼さん。まずは味に深みをもたらす豆カレーを食べる分だけご飯にかけ、それに硬軟異なる食感のサデコ(和え物)とタルカリ(煮物)、塩気のアチャール(漬け物)という3タイプの副菜で自由に味付け。鮮烈なスパイス使いとは対極の世界観。しかし和食にも通じる滋味は食べた後、余韻となって深く心に残る。定番のチキン(写真)1,000円と週替わりカレー1000円~から好みのカレーを選ぶシステム。+100円(以上、全て税込み)で五分づき玄米ライスからバスマティのスパイスライスに変更可。

Data

TEL. 06-6770-5726
大阪市中央区内久宝寺町3-3-16
11:30~16:00(LO15:30、売り切れ次第終了)
火曜休

http://dalbhat-shokudo.com

https://www.facebook.com/dalbhart

https://twitter.com/dalbhat_nepal

カラピンチャ

何度でも食べたい家庭の味。スリランカカレー旋風の立役者。

間借りを経て、‘13年にファン待望の実店舗を構えたスリランカカレーの名手。 「最先端のスリランカ料理もいいけど、僕としてはベーシックな家庭の味を届けたい」と店主の濱田祐介さん。 スパイスの個性を立たせながらも、どこかほっとする優しい味わいは、幾度となく訪れている現地での家庭訪問で培われたもの。 混ぜることで完成する五味のバランス感覚も秀逸で、口に運ぶ度に新鮮な感動に包まれる。 スリランカ流の煮物や和え物、ふりかけなど、週替わりのおかずが盛られた本日のカレープレート1,000円~(税込)。 カレーはチキン、エビ、ベジからお好みで。土日祝はスパイスライスや現地米といった選べるライスも登場する。 そして日本国内では珍しい、スリランカ産スパイスの販売も行っている。

Data

TEL. 078-805-3039
神戸市灘区王子町1-2-13
11:30-16:00(売切れ次第終了)
月曜・第3火曜休

http://karapincha.jp

http://spice-karapincha.jp

http://twitter.com/karapinchajp

https://www.facebook.com/karapincha.jp/