口癖はカレーによる『カレー放談』

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この度の「癖になるカレー」の完成を祝して、『口癖はカレー』より開発に参加したメンバーが再び集結。
1年弱にも渡ったこの壮大な開発プロジェクトの舞台裏を振り返りつつ、大阪のスパイスカレーのこと、それを取り巻く環境についても話に花が咲きました。

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2回目の試食会で豆カレーが登場。これが嵐を呼び起こしました。

みなさんが想像していたのは黄色い色をしたパリップ(豆のココナッツ煮込み)で、試食会に出されたのはいわゆるカレーの具が豆という茶色のものでした。
三嶋
『あーあ、僕らの共通言語がまだ伝わってなかったか…(苦笑)』って
中村
『これ(チキンキーマカレー)なのにあいがけするカレーがこっち(豆カレー)行っちゃう、…(゚Д゚)ハァ? って感じ』
三嶋
なんかね、豆カレーを単品で成立させようというような変な色気が出ていたでしょ
みなさん黙々と食べていましたね。
梅田
全員伏し目がちで
三嶋
みんな何考えているんやろ? って
中村
ドッキリかな? って思った(笑)
三嶋
あれはコンセプト的には無し。豆カレーを作るならあいがけ前提だろうというのが共通認識なのに、それがハリマ食品さんには伝わっていなかった
梅田
カレー自体は美味しくなくはなかったんですけどねー
山内
でも豆カレー単体では商品としては売れないですよね
中村
全員一致で『コレは違う』って結構チクリチクリと言っちゃった

豆カレー惨敗の悔しさをふまえて、開発担当さんはその後のわずか数週間でスパイスカレーについて猛烈に勉強したそうです。

それを経ての3回目の試食会は、スパイスカレーの現場に寄せてきた印象があったのではないかと思います。
三嶋
ようやくテーブル上に載ってきた手応えはありましたね。
具体的な意見−たとえばもう少し豆の食感が残っている方が良いとか−そういう議論ができるようになった
ハリマ食品としては、豆カレーの失敗を挽回すべくかなり気合いが入っていた試食会でした。その改善された豆カレーですが…?
三嶋
めっちゃビックリしましたよ。だって豆カレーなのに緑色
中村
またもや唖然
安倍
どうして緑色になっちゃうんですかと?
元のカレーは黄色でも、レトルトにするための高温の加熱処理によって緑になってしまうんです。 それに添加物を加えれば黄色を保持できますが、「見た目で美味しい」よりも「食べて美味しい」ということを、 ハリマ食品さんが重視した結果です。
三嶋
理由を聞いても、できることなら黄色だろって今でも思うけど(笑)
西口
SNSに写真をアップしたくても、躊躇するくらいに緑色で
中村
Photoshopでちょっといじったろかと
梅田
それ嘘やないか(笑)
山内
正直、このまま進んで大丈夫なんかなっていう不安はありましたね
梅田
豆カレーといえば黄色だから、緑だと何を食べているのか? ってことになりかねない
西口
視覚で味は変わりますからね
三嶋
でも味に関しては、あいがけ用の豆カレーとしては成立していたし、 実際にチキンキーマカレーと混ぜて食べたらおいしかった。『これがレトルト!?』っていう驚きがありましたね。 この時点であいがけ方向に針路が定まった
加熱処理で崩れてしまった豆の食感を補うべく、レンズ豆以外にもひよこ豆を加えるなどして、食感を残していました。
三嶋
その点でいうと開発担当さんは本当に頑張ってくれたよね。
豆カレーを全員一致で糾弾した時、あの大人しそうな人がむっちゃ悔しそうな顔をしていたんですよね。
その瞬間、このプロジェクトはいけるぞと思ったもん
泉井
回を重ねるたびに味がちゃんと前進していっていたから、すごく努力を感じられましたね
みんなで工場見学にも行きましたね。ハリマ食品の工場を見た率直な感想は?
三嶋
工場とはいえ手作り感が残っていて、大きな給食室という感じ
安倍
会議で『工場では手作業なので』という説明を受けた時にどういうことなのかピンときていなかったんですけど、 工場を見せてもらってそのニュアンスが伝わってきました
テンパリングして潰すという作業は手間なので、一般的にスパイスカレーのレトルト化は難しいのではないかと言われています。
三嶋
今回実現できたのは企業努力があってこそ。担当さんの勤勉さと奇跡的な環境に出合えたからですよ